「ミステリと言う勿れ」 絶妙すぎる脱力達観哲学ミステリ
「ミステリと言う勿れ」
何気なく読んでみましたが、驚きの面白さです。
絵柄が女性マンガのアレなので、男子的には少しためらいを覚えましたが一瞬で慣れます。
ってか一気に引き込まれます。
なんというか、絶妙の脱力感によって思考を支配され、ニヤニヤ読み進めているうちに説き伏せられるみたいな。
タイトルにもなっているとおり、大枠ではミステリなんだろうけども、のんびりした心理戦みたいなやりとりが延々続いていくという珍しい展開(笑)
ギャグマンガのカテゴリではないのに、随所に散りばめられた小ネタがどれもいちいち秀逸で、思わず笑ってしまいます(笑)
しかしながら進んでいくストーリーは何気に深刻だったりと、実に掴みどころのない作品です。
どんな感じの作品?感想をつらつらと
主人公は出オチかと思わせるほどの天然パーマの持ち主。
カレーが大好きで、名前が変なやつ(笑)
そんな変な主人公が近所で起きた殺人事件の容疑者としていきなり連行(笑)
ここから主人公の真価が発揮されていくのですが、とにかく飄々としていて受け答えは理路整然。
理屈が立ちすぎて、屁理屈以上の理屈で刑事達を黙らせる展開に何故だかスッキリ(笑)
その屁理屈も妙に達観していて真理を突いているもんだから、刑事達も返す言葉も無く。。。
顔を見ると表情乏しい爆発天然パーマなのがギャップを誘い、また笑えるという(笑)
徐々に刑事達をはじめ、周りの人間が「こいつなんかスゲー!」になってくる感覚がクセになりますね!
なかなかに真理をついている主人公の言い分も、色々思う所がありその着眼点と発想に関心させられ、主人公の話をずっと聞いていたくなるという謎な洗脳感溢れる、正直変な作品です(笑)
だがしかし、これは見逃していると人生損します。
チラ見でも良いので、ちょっと目を通してもらえばわかる。
これはまだまだ名作になっていく!
あっという間に読み切って、次を欲してしまうマンガなのである意味要注意です(笑)
シュールで脱力感ある人生哲学を欲している方におすすめします(笑)