王様ランキング ネタバレ 1巻【大人も涙する名作】
王様ランキングはとても優しい気持ちになるマンガです。
主人公のボッジは王子なのにも関わらず周りの人たちからはヒソヒソと馬鹿にされています。
しかし脇目も降らずに健気な日々を送っています。
ボッジは耳が聞こえないために、言葉を話す事もできません。
つまり周りには何を考えて行動しているかが伝わりにくいために、笑われてしまっている状態です。
ボッジは耳が聞こえないのは事実なのですが、人々の唇の動きから自分が何を言われているのかは全て理解しています。
密かに口唇術を身に付けているからですね。
理解をされず、ただ後ろ指を指されているボッジは文句一つ言わずに耐えながら日々を送っています。
どうしても辛い時には1人部屋で涙を流しながら…
良くある話といえばそうなのですが、無垢な絵柄と相まってとてもグッときてしまいます。
あまりにもボッジが健気なので、読み進めてすぐにボッジの味方についてしまいたい心情に駆られます。
それにボッジは力も弱いはずなのですが、実際には秘めた能力を持っていそうで気になる所です。
特にこの剣術の能力については今後の物語の重要なポイントになる部分なので予想しながら読んで見てください。
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そして胸を熱くしてくれるキャラがもう1人。
「カゲ」の存在です。
文字通り影のようなやつで、黒いモヤモヤに目玉だけが付いたモンスターのような風貌のやつです。
実際にボッジと最初に出会った時にカゲはボッジから着ぐるみ追い剥ぎをして金をせしめようとしていました。
毎日毎日ボッジに豪華な服を要求しているのに、ボッジは甘んじて受け入れ服を差し入れます。
自分は裸になって街を歩いて帰る事になろうとも…
無償の愛とも呼べるボッジの行動に、ついに悪党のカゲもボッジの純真さに心を打たれ、「どんな時もボッジの味方でいる」事を誓います。
ここですでに胸が熱くなり、涙ぐんでしまいます。
苦難ばかりではありますが、ボッジのひたむきさに登場人物も読者も心を打たれてボッジを応援せずにいられなくなってしまいます。
ここまで読んでしまうと、もう続きが気になってしまってその手を止める事が出来ません。
この物語は自分の事のように、自分の子供時代の事のように、自分の子供の事のように胸に迫って止みません。
あらゆる意味で完成された世界観になっていると思います。
疲れた大人が、ふとこれまでの自分の人生を優しく振り返るのに良いマンガです。
いつでもボッジとカゲが味方でいてくれるような優しい気持ちに、心強い気持ちにしてくれます。
王様ランキングを読んでまた日々を頑張りましょう。
あらゆる人にオススメしたいとても良いマンガです。
是非以下から試し読みしてみてください。
稀有な体験ができると思いますよ。